「明るいお風呂がいい」と浴室に大きな窓を設置しているご家庭も多いですが、実は浴室の窓は「防犯性」と「断熱性」を左右する重要なポイントです。
そのため、目的や使い方に合わせてリフォームすることで、より長く快適に浴室を使うことが可能になるのです。
とはいえ、窓枠のリフォームについてイメージしにくいという方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、浴室における窓枠の役割、種類、リフォームにかかる大体の費用について順にご紹介していきます。
目次
浴室の窓枠の役割とは
浴室に窓枠を設置して窓を作る一番の目的は、外から光を取り入れるということです。
昼間に太陽の光が入ることで、冬場であっても浴室内はある程度暖かさを保つことができるのです。
また、窓には浴室内の風通しをよくする効果もあります。
もともと浴室は風通しが悪く、換気扇を回していても湿気が溜まってしまうため、どうしてもカビが発生しやすい環境です。
そんな状況を避けるためにも、大きな窓があると浴室内をいつも清潔に保つことができるのです。
長く入浴タイムを楽しみたいという方にも、開閉して温度調節ができる窓は必須といえるでしょう。
浴室の窓枠の種類
従来のお風呂といえば、二枚のガラスを使った「引き違い窓」が主流でしたが、最近はさまざまな窓枠が浴室に採用されています。
それぞれの窓の特徴について見ていきましょう。
種類① 引き違い窓
従来の浴室の窓に多い、二枚のガラスをスライドさせる窓です。
どちらにも開閉することができ、採光や換気がしやすいデザインです。
気密性が低く外気が入ってきやすいため、寒冷地ではより寒さを感じてしまうかもしれません。
種類② 上げ下げ窓
二枚のガラスを縦に並べた窓で、下部だけを開閉できるものと、上下どちらも動かせるものがあります。
幅が狭く大きく開口できないため、防犯性に優れています。
また、窓枠と窓に隙間がないため、気密性が高いのもメリットです。
種類③ 縦すべり窓
上下の窓枠を軸に、ドアのように開閉できる窓です。
外側へ90度開くことができるため風通しが非常によく、汚れた時は手軽に両面の拭き掃除ができます。
開き戸に近い構造となっているため、上下左右に隙間がなく気密性が高いのも特徴です。
種類④ 横すべり窓
左右の窓枠を軸に開閉でき、縦すべり窓と同様にメンテナンスが楽なのが特徴です。
外側へひさしのように開き、微妙な角度調整ができるため、視界を遮りながら換気ができます。
また、下から上に開くため、雨の日に窓を開けておいても問題ありません。
種類⑤ 内倒し窓
窓の上部が内側に倒れるカタチで開閉する仕組みです。
ストッパーが付いているため間口が狭く、防犯性が高いのが特徴です。
また、隙間なくピッタリと閉めることができ、外気の影響を受けにくく内部の空気を逃さない構造になっています。
種類⑥ 出窓
浴室以外にも採用されている、外側へ突き出した形の窓です。
光を取り入れやすく、狭い浴室であっても広く見せる効果があります。
また、室内にスペースができるため、入浴グッズなどを置いておくことができます。
浴室の窓枠をリフォームする際の費用相場
浴室の窓枠をリフォームする際は、その内容によって費用が大きく異なります。
最も多いのがガラスの交換で、費用はガラス一枚につき3~5万円程度です。
ただし、断熱性の高いガラスや防犯性の高い二重ガラスなどに変更する場合は、10~20万円になると考えておきましょう。
サッシを交換する場合は3万円~、窓枠ごと交換工事が必要となる場合は25万円ほどかかることもあります。
可動ルーバーの後付けに関しては、使用する枚数にもよりますが、平均して6~8万円で設置が可能です。
浴室の窓をリフォームする際は選ぶ材質や性能によっても費用が異なるため、複数の会社に見積もりを依頼して、よく比較した上で選ぶといいでしょう。
目的に合った窓枠を選んで満足できるリフォームにしよう
いかがでしたでしょうか。
この記事を読んでいただくことで、浴室の窓枠をリフォームする目的や窓枠の種類、リフォーム費用の相場についてご理解いただけたと思います。
浴室の窓には、光を取り入れる他にもいくつか役割があります。
目的や用途に沿った製品を正しく選ぶことで、より快適な入浴タイムが手に入るでしょう。
素材や性質によっても費用に幅が出るため、見積もりを取ってしっかりと比較するとことが大切です。
浴室リフォームを検討されている方はぜひ弊社にお問い合わせください。