浴槽が劣化し塗装が剥がれると、掃除では落とせない汚れが増えたり、カビの発生頻度が増えたりします。
対応策として、新しく浴室をリフォームする方法が一般的ですが、手軽に浴槽の剥がれを補修できるのは塗装リフォームです。
この記事では、比較的リーズナブルで簡単にできる浴槽塗装のリフォームについてご紹介します。
塗装剥がれに困っている方で業者に依頼するかDIYするか悩んでいる方は、ベストな解決方法を説明しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
浴槽塗装はどんな時に行う?
日頃からお風呂の掃除を丁寧におこなっていても、なかなか落ちない汚れやカビの発生が増え、目につくようになってきたら、塗装の塗り替えのタイミング。
コーティングされた塗装が剥がれたり小傷が入ることによって、色褪せや変色、サビやカビの発生、ふくれなどが起こりやすくなっている状態です。
コーティングされた浴槽は、表面が滑らかな仕上がりで汚れが付着しにくくなっているため、頑固な汚れが付着することはほとんどありません。
つまり、掃除しても落ちない汚れが増えてきたということは、塗装の効果がなくなってきたと考えられるのです。
浴槽塗装とは、劣化して剥がれたり傷んだ塗装を修復し、再生させていくものです。
一度浴槽についた汚れをきれいに研ぎ落とし、凹凸や傷を専用のパテなどで補修します。
その後、樹脂などの2液型塗料で塗装を施すため、新品同様にきれいな状態になるのも浴槽塗装の魅力の一つです。
新しい塗装を施すと、表面がつるりと仕上がり汚れが付きにくくなりメンテナンスも楽になります。
浴槽塗装のメリットとデメリット
浴槽は毎日使用するものです。
浴槽塗装は、あらかじめメリットとデメリットを理解した上で、浴槽塗装を検討しましょう。
メリット
塗装リフォームは、使用している浴槽が新品のように生まれ変わるというメリットがあります。
その他にも以下のようなメリットがあります。
メリット①カビの発生を抑えられる
浴室塗装の最大のポイントは下地処理です。
深層部まで蓄積した汚れやカビを取り除き、新品同様にきれいになるのがメリット。
下地に汚れや凹凸が残った状態だと、仕上がり具合に影響が出るだけではなく、塗装の耐久性にも影響が出やすくなるからです。
カビがある場合は、まずはカビ取り剤でカビを除去しなければなりません。カビが根を生やすと表面だけ取り除いても根が残ってしまうため、根元からしっかりと取り除く必要があります。
塗装コーティングをして表面を滑らかに覆うことにより汚れが付きにくくなり、カビの根を防ぐことができます。
そのため、塗装リフォームすると、カビの根が生えるのを抑制できるのです。
メリット②コストを抑えられる
浴槽塗装はコストを抑えながら、リフォームできるという魅力があります。
大きさや素材、傷みの程度にもよりますが、相場は15万~25万円程です。
もし、浴槽本体を交換した場合は12万~50万、ユニットバスの交換では50万~200万程かかります。
メリット③工事にかかる期間が短い
工事にかかる期間が短いこともポイントの1つです。
ユニットバスの入れ替えリフォームでは3日~5日かかりますが、塗装の場合は1~2日で終わることがほとんどです。
長くても工期は3日が目安です。
メリット④どんな浴槽の大きさや形状でも施工できる
浴槽の大きさや形状に縛られず、施工ができるのも魅力の1つです。
種類によっては、埋め込みタイプの浴槽があります。
埋め込みタイプの浴槽は、浴槽本体の交換に解体工事が必要です。
大がかりな工事になり、解体や補修費用、防水処理の費用などがプラスされます。
メリット⑤浴槽はそのまま活用できる
塗装の魅力は、今ある浴室を壊さず、そのままの形でリフォームできるという点です。
本体を入れ替える場合、浴室のタイプによっては浴室そのものの解体から始めなければなりません。
しかし、浴槽塗装であれば、浴槽をそのまま活用できるため、大がかりな工事が必要ないのです。
そのため、騒音や廃棄物の発生をおさえ、工事期間自体も短くなるというメリットがあります。
廃棄物を削減し、環境に優しいのも特徴です。
デメリット
浴槽塗装は下処理や素材選びなど、高度な専門知識が必要です。
そのため、業者選びに失敗すると、施工後コーティングがすぐに剥がれてしまう可能性もあります。
見た目は新品に近い状態になり、汚れが付きにくくなるというメリットはありますが、あくまで塗装であり、浴槽の機能が向上するわけではありません。
快適性や断熱性を向上させたい場合には、塗装ではなくユニットバスなどの導入を検討しましょう。
DIYで浴槽の剥がれ補修は可能?
DIYで浴槽の剥がれは修復できます。
しかし専門知識と技術が必要な作業のため、おすすめはしません。
さらに浴槽用に特化した塗料や、作業するための工具も準備しなければならず、素人には難しいでしょう。
以下、DIYする場合に必要なスキルと道具です。
- プロが使用するような塗料と塗料道具
- 滑らかな下地作りと、塗装のスキル
- 塗装を定着・長持ちさせるための知識と経験、スキル
浴槽用の塗料や塗料道具は一般に出回らず、入手困難なものです。
また工具がそろっても、浴槽塗装には高度な技術を必要とします。
塗装といっても、単純に上から色を塗るだけではありません。
傷みやカビの下地処理と補修が必要不可欠です。
この工程を丁寧に行わなければ、塗装の耐久性が低くなり剥がれやすくなります。
また使用する塗料は一般的なペンキと異なり、塗り直しが難しいとされています。
上から重ね塗りをすると剥がれやすくなるため、いったん完全に剥がして下地の補修・調整からきちんとやり直す必要があります。
毎日気持ちよく入浴するためにも、プロの技術をもった業者にお任せしましょう。
こちらの記事では、DIY・業者依頼それぞれのメリットをご紹介しております。
もし浴室塗装の方法に関してお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非ご覧ください。
浴槽塗装のDIYと業者への依頼、おすすめの方法はどっち?
浴槽塗装で剥がれをちゃんと補修できる業者のポイント
浴槽塗装を成功させるために、一番大切なことはどこの業者に依頼をするかです。
浴槽塗装の業者は少なく、さらにその中から実績と信頼のある業者は選択肢が狭まります。
万が一妥協して業者選びをした場合、使用していると塗装が剥がれてくる、あるいは色むらができるなど、失敗したと感じるでしょう。
信頼できる業者の見分け方をご紹介します。
ポイント①浴室再生専門の塗装業者である
まず大前提として、浴室再生専門の塗装業者であるか確認しましょう。
浴槽の塗装は高度な知識とスキルが必要のため、浴槽塗装に特化した業者であると安心です。
浴槽塗装には、再生塗装と保護塗装の2種類あり、新品同様に再生できる塗装か、新品の状態で保護膜を塗布する塗装の違いがあります。
再生塗装とは、FRP(繊維強化プラスチック)や人工大理石、ホーロー、タイルなどにも密着する専用塗料で着色する塗装の方法で、表面を強度に保ちながら柔軟性もあることが特徴です。
再生塗装すると、老朽化した浴槽も新品同様の輝きを取り戻せます。
保護塗装とは、汚れやカビから浴槽表面を保護するための塗装です。
塗料は透明のため、すでに劣化している浴槽には不向き。
そのため、新品の浴槽またはそれに近い状態の浴槽に使用します。
再生塗装と保護塗装は目的が異なりますので、見た目も変えたい場合は再生塗装を扱う業者に依頼しましょう。
ポイント②浴室再生としての塗装キャリアが豊富である
塗装のスキルは、効果の持続性に比例します。
浴室塗装の知識や経験が浅い業者で塗装してしまうと、使用して1年以内に剥がれてしまう可能性があります。
問い合わせをした際に、施工方法や質問にきちんと答えてもらえる業者がおすすめです。
ポイント③塗装後に剥がれた際などの保証がある
保証付の塗装作業かどうかも、事前に確認しておきましょう。
しっかりと工事を行っている業者ほど、保証期間を設けているものです。
浴室塗装工事に限らず保証期間はサービス提供においての自信の表れであり、期間内に塗装が剥がれたり膨れたりと不具合が発生した場合の無償サービスはあって然るべきです。
また、業者と打合せをしたときの担当者の対応も注目ポイント。
信頼できる業者は、素人の依頼人でも分かるように、丁寧に浴槽塗装の施工にかかる費用やリスクなども説明してくれます。
しかし、一方的な説明や質問に対して答えられない、対応が極端に遅いなどの場合は、万が一塗装が剥がれてしまった場合でも対応してもらえない可能性があります。
工事前の対応で納得できなければ、別の業者にも問い合わせて比較することをお勧めします。
塗装リフォームは信頼できる業者に依頼しよう
浴槽塗装は、浴槽の大きさや形状に関係なく、劣化した浴槽も新品同様に生まれ変わります。
入れ替えのリフォームと異なり、コストも抑えられ、工事の期間が短いのが魅力。
さらに、コーティングすることで防カビ効果も期待でき、清潔な入浴タイムで1日の疲れもオフできます。
浴槽塗装する上で大切なのは業者選びです。
高度な知識と技術を要するため、業者の見分け方のポイントを参考に、信頼できる業者に依頼しましょう。
塗装による浴室リフォームをどの業者に依頼するかお悩みでしたら、弊社バスシステムデザイン研究所にお問い合わせください。
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