毎日の疲れを癒す浴室。築年数が増えるにつれ、カビや汚れ、変色が発生して悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一戸建て住宅の浴室をリフォームしたいと思っても、費用などの詳細が分からず検討できない方もいらっしゃると思います。
そこで本記事では、一戸建て住宅の浴室リフォームの工事内容や価格相場をご紹介します。
目次
一戸建ての浴室の種類
一戸建ての浴室は、主に「ユニットバス」と「在来工法」の2種類があります。
ここではユニットバスと在来工法を比較し、メリット・デメリットを確認しましょう。
種類①ユニットバス
ユニットバスは現在の主流である浴室で、システムバスとも呼ばれます。
浴室のパーツをあらかじめ工場で製作し、自宅のシステムバス設置空間で組み立てます。
そのため工期が短くて済み、価格も安く抑えられるメリットがあります。
また、浴室全体が継ぎ目の目立たない構造になっており、床も防水パンになっているので水漏れの心配がありません。
断熱性にも優れているため、ヒートショック防止にも効果があります。
ただし、浴室の広さや形によって選択できるユニットバスが限られてしまうことには、注意が必要です。
種類②在来工法
在来工法は昔ながらの浴室で、30年以上前の一戸建てでは主流の工法でした。
防水加工をした空間に、コンクリートやタイルを貼ることで浴室にします。
ユニットバスと比べて意匠性のある造作が可能で、パーツはオーダーメイドであることから、自由度の高い浴室を作れます。
職人技が求められる工法で、タイルや石張り仕上げのためユニットバスよりも費用が高く、高級感を求めている方にはぴったりの工法です。
在来工法のデメリットとしては、工期が長いこと、各種費用がかさむことが挙げられます。
こだわればこだわるほど素材の材料費がかかり、経年劣化による水漏れやシロアリなどのトラブルを防ぐためのメンテナンス費用も必要です。
一戸建ての浴室にはどんなリフォームがある?
一戸建ての浴室をリフォームする場合、現在の浴室やリフォーム後の浴室によって工事内容が異なります。
ここでは4つの例をもとに、工事内容や料金、工事期間をご紹介します。
リフォーム①ユニットバスからユニットバス
ユニットバスからユニットバスへリフォームする場合は、現在使用しているユニットバスを解体して新しいユニットバスに交換します。
浴室をすべて解体する必要がなくなるため、解体処分費用が安く済むことがメリットです。
ユニットバス本体と工事費用を合わせて約25〜70万円程度、工事期間は約3〜4日かかります。
リフォーム②ユニットバスから在来工法
ユニットバスから在来工法へリフォームする場合は、現在使用しているユニットバスを解体して、在来工法に変更します。
在来工法は浴室に合わせて各パーツを作ったり、必要であれば下地補修や防水加工などを行ったりするため、ユニットバスよりも工期は長くなります。
浴室に必要なパーツや工事費用を合わせて約90〜400万円、工事期間は長くて2週間以上と場合によって価格や工期に違いが出ることが特徴です。
リフォーム③在来工法からユニットバス
在来工法からユニットバスへリフォームする場合は、浴室内にある浴槽や壁、床などすべてのものを取り外して撤去します。
その後、床面にコンクリートを打ち、ユニットバスの脚を設置する工事が行われます。
ユニットバス本体と各工事費用を合わせて約50〜150万円、工事期間は7〜10日かかります。
もし解体作業で浴室の土台の腐食が確認されたら、土台や柱を補強したり差し替えたりする工事が必要になるため、さらに価格が変動することもあります。
リフォーム④在来工法から在来工法
在来工法から在来工法へリフォームする場合は、浴室に必要なパーツをすべて個別に製作し設置します。
そのため、こだわるとパーツだけで約30〜300万円と幅広い価格帯となります。
また、下地の補修や防水処理などの工事費用と合わせて90〜400万円、工事期間は3週間程度になることもあります。
マンションのユニットバスの浴室はリフォームできる?
一戸建ての浴室はリフォームできるということがわかりました。また様々なリフォーム方法があることもわかりました。
一方で、マンションはどうなのでしょうか。リフォームすることが可能なのでしょうか。
こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
マンションの在来工法やユニットバスの浴室はリフォームできる?
一戸建て住宅の浴室リフォームでユニットバスを導入するには
一戸建て住宅の浴室をユニットバスに変更する場合、どのような種類がよいか悩みますよね。
ここでは、「FRP製」「ホーロー製」「人工大理石製」「ヒノキ製」の4つの特徴をご紹介します。
ユニットバスの種類を検討する際の参考にしてください。
FRP製の浴槽に導入する
FRPはガラス繊維に樹脂を混ぜた素材で、防水性や耐久性が高いことから人気の高い素材です。
FRP製の浴槽は、設置後に機能を追加したい場合でも加工でき、色褪せや表面のざらつきなどの劣化も浴室塗装でリフォームできます。
浴槽を新たに購入する必要がないため、工事期間やコストを少なく抑えられます。
長く利用したいと考えている方におすすめの浴槽です。
ホーロー製の浴槽に導入する
ホーローは鋳物(金属を高い温度で溶かして固めたもの)や銅板の表面にガラス質の釉薬を塗りつけて焼いた素材で、耐久性や保温性、美しさに長けています。
正面に塗ったガラス質の釉薬が浴槽自体を守るため、カビが生えにくいことが特徴です。
一方で、経年劣化によるひびや塗装の剥がれ落ちが起こり、サビにつながることもあります。
定期的なメンテナンスが必要になることや重さによっては2階に設置できないことがある点には注意が必要です。
人工大理石の浴槽に導入する
人工大理石はポリエステルやアクリルなどを用いて大理石に似せて作った人工的な素材で、本物の大理石に近い質感を楽しめます。
豊富なデザインの中から好みの浴槽を探せるうえ、耐久性や耐熱性にも優れているところが魅力です。
ただ、研磨剤が入っている洗浄剤を使うと浴槽が傷ついてしまう、熱や紫外線に弱いポリエステル素材は直射日光が当たる浴室には向いていないなどのデメリットもあります。
ヒノキ製の浴槽に導入する
ヒノキは木の一種で、湿気に強く耐久性があります。
お湯を入れたときのヒノキの香りや温かい感触を楽しめます。
木製の浴槽はカビが生えやすいため、手入れをしっかりと行うことが必要不可欠です。
水漏れやカビを防止する加工をすると、より長持ちします。
リフォーム費用を抑えたい場合は?
浴室のリフォームを検討している場合、できるだけ安く施工できたらうれしいですよね。
そんな方には、一部の塗装やシートの貼り換え等をする方法がおすすめです。
前述した浴室をまるごと交換するリフォームよりも費用を抑えられます。
浴室の一部を塗装する場合
浴室の一部を塗装する場合は、以下のような価格相場となっています。
施工場所 価格相場
- バスタブ 8~15万円
- 浴室壁 9~13万円
- 浴室床 5~9万円
- 浴室天井 4~6万円
最も安いユニットバスの交換でも約20~30万円以上かかるところが、各場所の塗装のみだと数万円で収まります。
機能面で困っていないのであれば、塗装のみの方が費用を大幅に抑えられるうえ、工事期間も1日程度と短く済みます。
浴室の一部をシート貼り換えする場合
浴室内の汚れが気になる部分をシートを貼り換えてリフォームする方法もあります。
価格相場は以下の通りです。
施工場所 価格相場
- 浴室壁 8~12万円
- 浴室床 4~10万円
- 浴室天井 4~6万円
シート貼り換えも塗装と近い価格帯でリフォーム可能です。
とくに天井は湯気によるカビが発生しやすいため、何度かリフォームする可能性を考えると安価な塗装やシート貼り換えを利用する方がコストを抑えられます。
工事期間が1〜2日と短くて済む点も魅力です。
戸建ての浴槽は部分的なリフォームで価格を抑えられる
いかがでしたでしょうか。
本記事では、一戸建ての浴室をリフォームする方法や工事内容、価格相場についてご紹介しました。
心地よい住まいを保つためには、メンテナンス費用がかかってしまいます。
しかし、今回ご紹介した塗装やシート貼り換えなどの一部リフォームだと費用を抑えつつ、美しい浴室の保持が可能です。
価格面でリフォームを見送っていた方は、気になる部分だけ浴室リフォームしてみませんか?
バスシステムデザイン研究所では、エコバスリフォーム®と呼ばれる独自の方法により、費用を抑えた浴室リフォームが可能です。
興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
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